戦火のかなた [DVD] 価格: 1,890円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 終戦直後のイタリアの諸都市の状況を赤裸々に写し撮った、貴重な資料としての側面も持っているが、この作品でロッセッリーニ監督は戦争の悲惨さを訴えたのではなく、大戦末期に生きた人々がどんなことを考え、どのように行動したかを克明に追った。おそらく彼の意図は、ありのままの逸話を観客に提示して、それを観る一人一人に戦争という行為についての明確な自覚を促すことにあったと思う。それだけに彼の手法はドライなドキュメンタリー・タッチで、取り立てて感傷的なシーンもなければ、登場人物に英雄的な個性を与えてストーリーを展開することもない。演じている役者も殆どが素人だ。いずれにしても三部作の総てを観ることが望まれる。そ |
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戦火のかなた [DVD] 価格: 3,990円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 ビデオデッキも無い幼少の頃、新聞のテレ版の映画紹介欄でこの映画を知ったのですが、悔しいことに親とのチャンネル争奪戦に敗れてしまい、観ることができませんでした(当時この経験を幾たび繰り返したか)…。それから何年もたってやっと観ることができたのが、この映画。長年待ったことだけあって感動もひとしおでした。 渋いイタリア戦の映画といえば、“無防備都市”や“○○将軍”(←作品名ど忘れ)などがありますが、この映画はオムニバスということもあって、短編小説を読むがごとく小気味よく−時には悲しみを湛え−緩急よく話が展開し、作品を追う度に幾つかの微笑や涙、悲哀に出会うことができるでしょう。娼婦の話、黒人 |
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